グラフレックス
ロールフィルムホルダー
フィルム装填法

 グラフレックス社のロールフィルムホルダーは今でも結構入手できるものです。
 22,23と型番が違ったり、サイズが6*9 6*8 6*7 6*6と変わっても装填方法は全く同じです。
 スタートをマークに合わせるセミオートマットです。
 どのカメラでも最初のフィルムを入れるときにきちんとしていれば巻き上げのとがぶるもほとんど無くなると思います。120フィルムはことに巻き部取りなどと言う厄介なものもありますから、年には念を入れて作業してください。

外見

 厚みはありますが割合とコンパクトに出来ています。
 蓋を開ける金具はAで、両方をつまむと開きます。
 フィルムを装填する時にはBの遮光版がきちんと入っていることを確認してください。
 内部

 撮影の終わった状態であれば空きスプールはCの位置にあります。
 これを外すには下方向に押し下げます。
 外したスプールはDの場所に移します。
 ここも下を先に入れて下方向に強く押すと上の回転金具にはめられます。
 フィルムの向き

 ホルダーから内部のメカ部分を取り外します。
 乗せてあるだけなのですっと外れます。

 フィルムは写真の方向に入ります。
 引っ張り出して向こう側を回って右の空きスプールに持ってきます。
 その時に向こう側にフィルム面が露出する必要があるので、引き出して回った時には髪の黒い部分が向こう側に見えています。
巻き始め

 120フィルムで最初のセットが悪くて、進むにつれて斜めになり、ひどい時は片側の縁(フリンジ)を乗り越えると言われています。当然、蓋を開けてフィルムを取り出すと光を引いてしまいます。
 それを防ぐためにも,巻きはじめだけは丁寧にやってください。
 このように、スプールの溝を通したベロの先を少し引っ張るようにするときちんと真ん中に納まります。このままでノブを回して巻き始めれば偏りやゆるくなることも無いと思います。
 フィルムバックの精度も良いのでトラブルは避けられるはずです。
スタートマークあわせ

 この式の装填方法は一回りして空きスプールに巻きますので、フィルム側のスタートマークE はすぐに出てきます。事実上ほとんど巻き上げしろはありません。
 これをホルダーのスタートマークF に合わせます。
 このホルダーの一駒目の空白が結構ありますから、少し行き過ぎても気にしないでいいと思います。
 内部機構を戻す

 スタート準備が出来たら、内部の眼か部分を元のところに戻します。ずれていたら蓋が閉まりません。
 カタンと納まって、蓋が素直に閉まる位置が正しい位置です。
 スタート番号セット

 撮影の終わったホルダーの駒数番号はこの位置で止まっています。
 これをスタート位置のSに合わせます。
 Gのつまみを矢印方向に回すとSの位置で止まります。
スタート位置

 これがスタート位置に止まった状態です。
 これ以降、駒番号はHの線のところで読み取れます。
 1番に止まった状態

 スタート位置にセットしたら後は巻き上げの部を矢印方向に回すだけで1に止まります。
 それ以降はJのレバーを一回押してから巻き上げノブをまわします。自動的に次の駒で止まります。
 駒間隔は個体差があるようです。
 私の持っているもので23なのに6*8のものがあります。これは1cm画面が小さいのに送りは6*9のものですから非常に余裕があります。
 6*9でもきちんとノブが止まるまでまわしていれば駒重なりは無いようです。
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