神々が生まれ、神話が生まれた地『熊野』・・・『ユヤ』とも読まれるそうです。
太古の昔より、人々の心の中に住み続ける神秘なもの、偉大な自然に対する憧れと恐れを具象化する土地として、崇められてきた土地です。
古くは『蟻の熊野詣』と言われる熊野信仰の地として、『ふだらく信仰』の地として極楽浄土への入り口として、数知れない人々が、十重二十重と連なる紀伊山地を越えてこの地を訪れました。
そして、今。21世紀になり、この地は『世界遺産』として世界の人に紹介されました。
この地は、物見遊山で遊びに来て面白い土地ではありません。何も無い、自然があるだけの土地で、古き人たちのように『自分との対話』『神との対話』を求める人にこそその良さのわかるところです。信仰心などは無用のものです。素直に成れればよいのです。
ここで言う『熊野』とは現在の行政区域ではなく、古く『牟婁の地』(むろ)と呼ばれた地域全体を指します。紀伊半島全体を指す広いものです。この裏山が『高野』『吉野』となります。
それぞれの詳しい解説は、各地の公式ページなどに詳しく記載されていますから、私は自分の視点で切り取った写真を中心に紹介してゆきます。 写真アイコンから入れます