KODAK RETINA
IIIc

レチナ3c

 レチナ IIIc (スモールC)
 イーストマン・コダック 西ドイツ
 レンズ シュナイダー・クロイツナッハ レチナ・クセノン 50mm f2 交換可能
 シャッター  シンクロ・コンパー B 1〜500

 

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 レチナシリーズのフル装備版です。
 発売時期も基本性能もIIcと同じなのですが、2と3と言うことでこちらが新しいように受け取られています。
 2cとの違いは右肩に見えている露出計があることと、標準レンズがf2と一段明るくなっていることです。その分、ほんのわずかボディが大きく、重くなります。
 2cと同じように後玉を残してレンズ交換します。レンズは共通です。
 これには後ろのCが大文字になりファインダーが大きくなったものがあります。こちらはブライトフレーム入りファインダーで交換レンズ用のフレームもあるようです。かなり高くなりますが交換レンズ用にファインダーを買うなら変わらなくなるのかもしれません。
 基本的には2cと同じカメラですから、混在しても迷うことはありません。
 このカメラで厄介と言えば2cで書き忘れたのですが、ライトバリューなどと言う、優れた??システムが取り入れられているjことです。明るさを単純に数値化してその値にあわせればシャッターと絞りの組み合わせは自由と言うものです。
 便利そうなのですが、シャッターを回すと絞りも連動しますから、同じ条件で組み合わせを変えるときは便利でも、シャッターを優先したり、絞りを優先したりしてのマニュアル操作には邪魔なものです。この思想がすぐ後のプログラムEEと同じです。
 巻き上げレバーが底にあり、少し扱いにくいのもIIcと同じです。
 露出計は単独露出計で連動はしていません。カメラを構えた位置での測光には不安があります。それに、40年を経過したものばかりですから、接触不良から測光不能のものが多いです。カバーをはずしてセレン受光板の接触を直せば復活する場合が多いようです。私の持っているスタジオマスターやゴッセン・パイロットもセレン式で同時代ですが測光制度は実用上問題ありませんから、動くようにすれば良いでしょうね。
 レチナシリーズでは人気があるようですが、50mmレンズだけで使うなら、IIAがコンパクトにまとまっていますし、巻き上げレバーも普通どおり右肩にあるので一番良いと私は思います。
 レチナシリーズを使うときに気をつけないといけないのは、カウンターが逆算で、残り1を通過すると、フィルム巻き切り防止で巻き上げればーも動かなくなることです。「巻き上げも不能です」と書いてあるものの中にはこの状態のものもあります。ただ、レチナには本当に巻き上げトラブルを起こすものもあるようなので、実物を見るまで分かりませんね。
 これも、IIc同様、ローデンシュトックのヘリゴン付きもあります。交換レンズはメーカーを揃えないといけません。

 このカメラもeBayオークションのものです。

交換レンズ・・・カーター・クセノンやロンガー・クセノンについては下のカメラアイコンからIIcを参照してください。

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