RETINA 3c
レチナ3c・クセノン50mm
モノクロ試写

 RETINA 3c
 レンズ レチナ・クセノンC 50mm f2
 このレチナのレンズは1a・2cと同様、シュナイダーのレンズが付いています。1aがf2.8のクセナー、2cがf2.8のクセノンC、そしてこの
3cがf2のクセノンCです。基本的には同じレンズのはずですが、コーティングなどには差があるのではないかと思います。
 3cの試写に関しては標準レンズを取り上げます。ワイドと望遠に関しては2cと同じ設計で同じものですからここでは取り上げません。
 開放値が一段違い、3cの方は当時治しては一番明るいf2になっています。開放での試写はいつもやっていません。この時代のこうしたカメラで開放にして撮影することもあまりないと思いますので、f4位から上を使う、実用的なものでやります。

 他のクセナー・クセノン同様コントラストの強い仕上がりになります。
 白黒で撮影する分にはこのレンズも黄色のフィルター無しでも空が空らしく写るようです。つまり。非常に使いよいと言うことです。少し硬めの描写の方が私などは好きですし、風景写真には向いていると思います。
 下の写真のように細かい部分もきちんと描写されて口径が大きくなってもクセノンの力は落ちていません。

 近距離で絞りがf4くらいまで来たときのボケはこんなものかな?と言うものです。特に嫌味もない代わりきれいと言うものでもないようです。
 二枚目のような日陰部分があるときはシャドー部分はつぶれがちになりますが明るい部分ににじみの出ることはありません。
 三枚目はストロボ同調です。当然のことのように1/500できちんと同調しています。コントラストが付きよいレンズの割りにギラギラにならずに済んでいます。ストロボはAGFAの古いものです。