Tessar 135mm f4.5
テッサー ノンコーティング

ツァイス イエナ テッサー Zeiss Jena Tessar 135mm f4.5 1931年

 本来はツァイス・マキシマ 207/7 についているものですが、フィルムの関係でカメラは使えません。
 レンズを外してクラウン・グラフィックで使えるようにしました。
 ほぼ4×5と同じ面積をカバーするレンズです。開放値が4.5ですから、当時としては大口径です。
 画像はクリックで拡大します。

上 f5.6 開放に近い状態ですが、後方のボケも癖の無いものです。
  4×5サイズのレンズを6×9で使っていますから、当然のように四隅での歪とか光量不足などは関係なくなっています。
  ピントグラス上でもピントの山のつかみよいレンズです。開放値が明るいことも大きいでしょう。

下 f16 こうしたカメラでの常用絞りに近いもので、この距離の撮影でもピントの幅もあり、自然な描写に成りました。
  影での被写体できちんとコントラストも出ています。直射日光下では硬めになることは間違いなさそうです。
 
 全般を見ても、これが戦前昭和6年に製造されたものとは信じがたいものです。この時代と言うと満州事変の頃です。感光材料が違うにしても、我が家に残る当時の写真といささか違うような気もします。これが、本家ツァイス・イエナのテッサーと言うことでしょう。
 この個体のガラスが全く曇りも拭き傷も見当たらない状態であるので、古いレンズにありがちな、どこかレトロな感じはあ出てきません。
 ノンコーティングなので逆光とかでどうなるかは後日追加でアップします。
 マキシマはフィルムがなくて使えませんから、試写に使用したのはクラウン・グラフィックです。
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 自作のアルミ板レンズボードです。表は生のままですが、裏は遮光用にモルトをはり黒色塗装も施しています。
 このコンパーにはシンクロはありません。

      マキシマ