レチナ 1a
カラー試写

 KODAK RETINA Ia
 レンズ クセナー50mm2.8 〜16
 シャッター シンクロコンパー B 1〜500
 M/X切り替え接点
 距離 3.5feet〜 目測

 いつものポストです。ゾリナー・カラースコパーと同じランクのレンズでこのポストを撮っています。日時や時間が違うので単純比較は出来ないのですが、描写に関しては解像度面では一番良いと思います。発色も非常に無難なものだと思います。派手さも無く、まさに一般大衆向きに設計されたレチナらしいものだと思います。

 左は濃紺の車ですが素直な発色です。ポスト同様近距離の描写力は文句なしです。これでf4相当です。
 二枚目は太陽が木の葉の影から写り込んでいますがフレアーとかハレーションも無くすっきりしています。蛇腹カメラはこうした条件に強いのは確かです。
 次からの二枚は遠距離のものです。左の端のように中距離の部分はしっかりしていますが遠距離に関しては35mmの限界と言うものがあります。35mmとしてはここまで写っていれば上等だと思います。これ以上の細かい描写を望むなら中判カメラを使うべきだと思います。
 総評としては、レチナシリーズの中では低ランクですが、これは距離計や露出計という付帯的なものの差であって本体が変わるわけでは無いので、目測に慣れればこの1aがコスト的のも最高だと思います。やはり、セルフコッキングがあることがどれを使うかと言う時にレチナを持ち出す要因になります。中判ではそれほど気にならない要素なのですが・・・

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