NIKKOR-Q 105mm f3.5
モノクロ試写

 ニッコールQ 105o 3.5
 ボディ クラウングラフィック
 フィルム T-MAX 400  6×7
 比較対象として、MAMIYA RB・セコール90mmとダゴール125mmを同じフィルムバックで撮りました。

 絞り開放同等のf4で、距離65cmくらいの被写体です。
 サボテンは窓際で外は日は当たっていませんがかなり明るいです。
 マクロ状態での使用でバックには明暗両方存在しますが、ボケ味は非常に素直なものだと思います。
 テッサータイプと言っても近代レンズですから当然かとも思いますが…

ダゴール125mmの開放です。
古いレンズですが、ボケとかには定評のある4群6枚のレンズですから、非常に素直です。
RB67 セコール90mm開放です。
少しワイドになるので同じ位置からの撮影では背景がうるさくなります。
 ダゴール、ニッコールに比べると、少なくとも白黒では少し劣るようにも感じます。

 f16くらいまで絞り込んだ状態です。
 105oクラスだとこんな近接撮影でもかなり後ろまでピントが届き始めます。

 どの状態でも画面全体、歪とか光量不足とかは生じません。
 描写はテッサータイプでニッコールですから、それなりに硬くなるようです。

ダゴールを16くらいまで絞ったものです。
モノクロで使う分には新しいレンズは要らないようです。
 ただ、条件が悪いと、フレアーの発生が見られるので、少し被写体に制限があります。
RB67-90oを絞ったものです。背景に気を配らないとうるさくなりがちです。
一応6×7ではワイドレンズですから仕方ないでしょう。
 この三本の中では、一眼レフのレンズと言う設計上の制約と、マミヤのレンズと言うことで、一番柔らかくなります。

 近距離での試写結果はこうなりました。
 同じフィルムバック、同じ一本のフィルム上に撮影してありますから、割合と公平かと思います。
 RBのフィルムバックはグラフレックスの国際規格に合っているので、120の使える、スピグラやトヨフィールドなどに流用できます。

 私はクラウングラフィックにトヨのスライダーをつけてあるので、三脚使用の撮影では、一眼レフのRBとの差をあまり感じません。
 目が弱くなったので、一眼レフのルーペより、グランドグラスをルーペで見るほうが安心してピント合わせが出来ます。


 中距離のテストは後日やります。

クラウングラフィック   トヨ・スライダー