EXCLENT
名品カメラ
      

 ここの取り上げるカメラたちは、今まで生産されたカメラの内でアイデア的にも機構的にも優れたと言われるものです。
 ただし、選定は私の主観ですし、目に付いたものを順に載せるので『名機』が外れることの方が多いと思います。
 スペックなどはネットで集めた資料からのものです。従って、私の使った上での感想ではありません。
 写真も見難い物が多いですが、入手できたら良いものに替えます。
 珍しいカメラやアイデア一杯のカメラを集めたコーナーを作成しました。
 右のロゴをクリックしてください。おいおい追加してゆきます。
 使ってみたいなと思うカメラをア取り上げてみました。ここの予備軍や珍カメの使いたいカメラ
 予備軍が多いです。  
 感想やら面白いニュースなど掲示板に書き込んでいただければ幸いです。  
 このサイトを中心に検索できるページを用意しました。   

ASAHI FLEX
アサヒフレックス2A


旭光学
1955年

35mm一眼レフの草分けです。クイックリターンミラーを開発し本格的一眼レフ時代の幕を切って落としました。
 ウエストレベルの速写性の悪さをカバーするため、ファインダーをつけています。この時代よりずっと旭光学は小型をモットーに作ってきました。


エンサイン オートレンジ

 エンサインの中で一番上級のものです。レンズはロス・エキスプレス105mm3.5です。きょりけいも付いていますしこれなら誰でも使えると思います。6*9サイズをコンパクトに楽しむには良いカメラですが少し高くなります。しかし、スーパーイコンタに比べれば安いものです。数が少ないので目にする機会は少ないと思います。
 ロス・エクスプレスの描写は私のセルフィックスでも確認されました。それをフルサイズで使えばすばらしい物になると思います。ポケットに入る6*9カメラとしてお勧めのものです。
LICA M3
ライカ M3
 バルナック型ライカの後継機種として開発されたM型です。見にくかったファインダーがブライトフレーム入りの距離計兼用の今で言えば当たり前のものになったことと、マウントの変更があり、スタイルも全く違うものになっています。ただ、フィルムの装填に関してはそこブタ開閉を踏襲しています。M型が完成形になったのはこのM3からかと思います。それ以降マイナーチェンジを繰り返しています。このM3ライカを最後にクラシックカメラの時代は終わりを告げるようになります。レンジファインダーマニュアル機、機械式シャッターの完成品の一つです
LICA IIIF
ライカ3F

 名機ライカのほぼ進化完了形です。それでも低速・高速に分かれたシャッターダイアル、接眼部が二つあるファインダーなどバルナック型ライカの古い部分をそのまま踏襲しています。おまけにあの厄介なそこ蓋開閉のフィルム装填・・・ある意味では非常に進化の遅れたカメラです。
 この時代にはM型ライカの開発が進んでいてこの形の改良は最早検討外であったようです。
 ただ、レンズの豊富さや各部の作りの良さはさすがです。こんな小さな巻上げノブなのに指でなぜるだけで巻上げ可能です。学生時代レバー全盛の中でライカを使わせてもらってこれにはうなりました。
 今でも高いですね。偽物(コピーにあらず)も多いようですね。しかし、クラシックカメラとしてライカを使うならこのあたりでしょうね。
 M型とは全く別物です。
 フォルムの美しさではニッカを選ぶ人もあります。
ZEISS IKON CONTESSA
ツァイス・イコン・コンテッサ
   533/24

ドイツ ツァイス社35mmスプリングカメラ
 レンズ オプトン・テッサー 45mmf2.8
 シャッター コンパー・ラピッド
 セレン式単独露出計内臓
 距離計連動

 コダック・レチナに並ぶ35mm蛇腹カメラの王者です。シャッターレリーズがレンズボードにあるなど、今のカメラとは操作性が若干違います。
 ツァイスらしいがっちりとして重いカメラですが、テッサーの切れ味でファンの多いカメラです。
 この機種の普及機に距離計や露出計の無いものでコンティナなどがあり、レンズもテッサーのものやノバーのものがでています。基本性能が同じでかなり安く出ています。テッサー3.5のついた機体でいいですから、一台欲しい機種です。
ZEISS IKON IKONTA
ツァイス・イコン・イコンタ522/24


 西ドイツ・ツァイス社
 1948〜1953
 レンズ ノバー45mm3.5
 シャッター プロント

 上のコンテッサの簡略形のカメラ。
 同じものでもテッサーの付いたものコンパーのものなどバリエーションがあります。
 小型でポケットに入れて行ける実用機です。
OLYMPUS 35 I型
オリンパス 35

国産35mmカメラの中でレンズのよさもあって早くから確立されたのがオリンパス35ですが、この型は初期のものでコダックの35mmカメラのようにシャッターレリーズ機構やチャージ機構が鏡胴の中に組み込まれないで外に出ています。レリーズの方は間違って落ちてしまわないようにカバーが掛かっています。このすぐ後には鏡胴の中に納められています。
 オリンパスのこのボディは顕微鏡メーカーだけに顕微鏡写真用に作られたものがほとんどの研究所で使われていました。更には長巻フィルムの入るように改造されレントゲンの集団検診のカメラにも使われていました。
 国産35mmカメラの創世記の代表的なものです。
OLYMPUS WIDE
オリンパス ワイド
 ワイドカメラと言えばオリンパスワイドです。これは露出計組み込みタイプですが、すりガラスの窓とならんだスタンダードなものが一番似合うかもしれません。Dズイコー35mm3.5が付いています。
 ミノルタやカロなども出しましたが、まともに売れたのはオリンパスだけでした。名機ですね。

 このフォルムはオリンパス35から引き継いだものです。
CANON  P
キャノン ポピュレール

 高級フォーカルプレーン35mmカメラを作ってきたキャノンが送り出した普及機です。
 普及機とはいえ価格が安いだけで基本性能が劣るわけではなく、むしろ金属幕シャッターなど先進の技術が採用され非常に使いよいカメラになっています。専用のセレン式露出計がアクササリーに載せられるようになっています。
 豊富に存在するライカマウントのレンズが距離計連動で使えるので、一般アマチュアは勿論のこと、高級アマチュアやプロのサブ機として活躍したものです。
 実を言うと私の兄貴が使っていたので随分借り出して使いました。35mmレンズをつけると手ごろな大きさになります。
 日本製のライカマウントカメラの最後の方のカメラですが名機のひとつだと思います。ただ、普及機というイメージから抜け出せず、評価が低いのが不思議です。高けりゃ良いものでもないですから・・・
KONICA III
コニカ 3型

 国産レンズシャッター35mmカメラの中で今でも高い人気のコニカ3型です。人気の第一の要素は矢張りヘキサノンでしょうね。
 このカメラもずしりと思い物です。特徴はレンズ右側に見えるレバーです。これを押し下げるとフィルムが巻けてシャッターもチャージされます。ツァイスのウエラがレンズの鏡胴付け根を回しますが、これにレバーをつけた形です。決して操作しよいものではなく、結構トラブルも起こしているようです。素直にレバーにした方が無理がないようです。ただ、設計者のポリシーと言うか変わった物を作りたいと言う意識がはっきり出たカメラです。まさにレンズシャッター35mmカメラ全盛時代の代表選手です。ライバルのフジにはこの時代特筆されるカメラはなかったように思います。
 レンズはこの時代f2時代でした。3.5時代から2.8を経過して2.0時代に入ったのですが2.8に時代は短くて、各カメラの少し安いバージョン用という扱いでした。ただ、レンジファインダーでf2開放で撮る機会はさほど無かった様に思います。高級カメラのレンズは1.4の時代に入ってゆく頃です。
セミ パール III
小西六写真工業

 日本のスプリングカメラの名機と言うとマミヤシックスとパールが出てくるほど現役当時も今も人気のあるものです。
 人気の元はヘキサノンにあります。日本のレンズがまだまだ完成の域に達していないときからヘキサノン・ヘキサーの小西六・さくらのレンズは解像度、味共に一流とされました。
 パールも六桜社(ろくおうしゃ)という会社から出ていましたが小西六に移管されてきました。
 写真が普及し始めた頃は小西六が日本を代表するフィルムメーカー・カメラメーカだったのですが富士写真工業に追いつかれ追い越されてしまいました。そして、先年カメラ部門がミノルタと統合しそのカメラ部門をソニーに売却と発表しました。更に写真フィルム部門からの撤退も発表されました。
 このパールやコニカIIIなどの名機と共に小西六・さくらも歴史上の存在になってしまいます。寂しい話です。
 パールの完動品はかなり高額のようです。私が手にすることはないと思います。しかし、使ってみたいカメラです。
ZEISS TENAX   1937
ツァイス・テナックス


ドイツ ツァイス・イコン 
   135フィルム 24*24
 レンズ レンズシャッターレンズ交換式
      テッサー40mmf2.8
      ゾナー 40mmf2
      オルソメタール 27mmf4.5
      ゾナー 75mmf4

 ツァイスの変り種カメラです。
 フォーマットは35mmフィルム使用で24*24の真四角です。
 レンズシャッターながらレンズ交換式になっています、距離計も連動になっています。
 非常に意欲的に開発されたものですが、数が出ていません。交換レンズまで揃えるとなると、どれほど探さなくてはならないか・・・どれほど掛かるやら・・・
 実用機ではないと思いますね。
 同じテナックスの名前で普通のコンパクトカメラもあるようですので注意してください。
NIKON SP
ニコン SP

 
まさに名機中の名機、国産最高級35mmカメラ、メカ式カメラの最高峰です。
 メカニカルシャッターやボディなどニコンFの開発と同じ方向でされているので、シャッターダイアル、シャッターボタン、巻き上げレバーなどの配置とデザインも同じで、ニコンFのユーザーにはまったく違和感の無いものです。
 シャッターも1/1000までと特にぬきんでたものでもありませんし、露出計なども組み込まれていません。まさに、スタンダードなカメラです。それで居てニコンFの倍の値段がしたものです。高嶺の花でした。
 先ごろ復刻版が出ましたが64万とか・・・やっぱり高嶺の花です。
 ニコンがフィルムカメラからの事実上の撤退を決めたので、このSPが国産最高のカメラの地位は永久に変わりません。
 中古に関してはSPのユーザーはプロのヘビーユーザーが多かったので痛んだものが多いのも事実です。いくら丈夫でも精密機械ですから・・・
Voightlander Bessa U
フォクトレンダー ベッサ U

   120フィルム6*9
 ドイツ フォクトレンダー社
 レンズ カラー・ヘリアー 105mm3.5
 シャッター シンクロ・コンパー
 距離計連動

 フォクトレンダー社の最高級バージョンの6*9スプリングカメラです。
 幻とまで言われる銘玉ヘリアーのカラー版と搭載し、シャッターもシンクロコンパーと、当時としての最高の組み合わせの一品です。
 『透き通った』と表現されるようなスコパーの味を楽しんでみたいものです。
 シャッターボタンが前扉にあるたまに見られるスタイルです。慣れるまでは戸惑うかもしれません。
 この機種には高級のカラー・スコパー付きや普及品のフォイクター付きの物もあります。普及品は手ごろな値段で出てきますが、この組み合わせに関しては高嶺の花の値段です。
 中判スプリングカメラ最後の高性能・高級機でしょう。
KODAK MEDALIST
コダック・メダリスト
    1型入手済み


アメリカ・コダック社
 620フィルム用6*9カメラ
 レンズ エクター100mmf3.5〜22
 距離計連動
 自動巻き止め
 二重露光防止
 
 アメリカコダック社の最高級6*9中判カメラ。
本来、軍用に開発されたもので非常に頑丈に、又、カメラとしても完成度の高いものです。
 コダックの製品なのでフィルムが620しか使えません。しかし、普通の120を巻きかえれば使えるカメラです。少し手間はかかりますが、使ってみたいカメラですね。
 USAコダックのカメラの中では別格のカメラですから、市場価格も他のものとは別格です。
詳しくは
    MEDALIST 1
Voightlander Bessa U
フォクトレンダー ベッサ U

   120フィルム6*9
 ドイツ フォクトレンダー社
 レンズ カラー・ヘリアー 105mm3.5
 シャッター シンクロ・コンパー
 距離計連動

 フォクトレンダー社の最高級バージョンの6*9スプリングカメラです。
 幻とまで言われる銘玉ヘリアーのカラー版と搭載し、シャッターもシンクロコンパーと、当時としての最高の組み合わせの一品です。
 『透き通った』と表現されるようなスコパーの味を楽しんでみたいものです。
 シャッターボタンが前扉にあるたまに見られるスタイルです。慣れるまでは戸惑うかもしれません。
 この機種には高級のカラー・スコパー付きや普及品のフォイクター付きの物もあります。普及品は手ごろな値段で出てきますが、この組み合わせに関しては高嶺の花の値段です。
 中判スプリングカメラ最後の高性能・高級機でしょう。
SPEED GRAPHIC
スピード・グラフィック
    (スピグラ)


グラフフックス社

 レンズ グラフレックス オプタール101mm4.5 6*9パック付き

 ご存知『スピグラ』
 フィルムパック交換でいろんな使い方の出来る万能カメラですが、写真のような組み合わせで、プレスカメラとして君臨しました。
 ハリウッドの映画などでも、報道陣のカメラはこれかライカでした。
 針金だけのファインダーを覗いて、眼もくらむようなフラッシュを焚いて・・・・
 そういうスタイルに憧れたものです。
 普通のカメラとしてみればでかい・重い・扱いにくいのものですが・・・
 古いカメラマンなら手にしてみたい一台です。
 これは120が使えるセットです。
 

    資料収集に関し米国在住の友人 J.J氏およびその友人の協力に感謝します。