Contaflex IV
TESSAR 50mm2.8
テッサー50mm
モノクロ試写

 コンタフレックス 4型 
  標準レンズ 
テッサー 50mm f2.8 3群4枚 コーティング有
  一眼レフ用、後玉を残し前を交換すると言う物ですが、標準レンズはいつものようにコンパクトなテッサーです。試写結果もまさにテッサーの物です。
 上の写真の屋根はいつも使う『紀南ツアーデザインセンター』の旧奥川邸の物です。プロテッサー115mmのテストにも出ています。
 ツァイスらしく『丹念に描いた・・・』と言うような物です。
 このレンズには接写用のプロクサーレンズが四種類も用意されています。最短25cmまで接近できるので便利なものです。カブセ式なのも距離や被写体でプロクサーを取り替えるときにすごく便利です。ただし、気をつけないと無くしそうです。

プロクサーレンズ
 レンズの前に凸レンズをつけて近距離撮影に対応しようと言うもので、接写レンズともいわれます。
 今のようにマクロレンズ(マイクロレンズ)が無かった時代に花や虫を撮ることは非常に難しいものでした。
 レンズの繰り出し量を増やして近づこうとするのが接写リングらベローズといわれるものです。しかし、これは非常に面倒なもので、一旦取り付けると普通の撮影が出来なるというものでした。
 レンズの前に凸レンズをつけるのなら簡単に取り外しができます。しかし、余分なレンズをつけるので性能が落ちると、日本では無視されるに近いものでした。しかし、面倒で使わないものより、気楽に使えるほうが良いし、きちんと設計すればそんなに性能は落ちないと言う方針だったのがツァイスを初めとするドイツ勢でした。勿論、日本でもニッコールからも出ています。あまり話題にもならなかっただけです。
 使ってみて、『どうして若いときに使わなかったのだろう・・・損をしたような気がする。』と思いました。

 このようにプロクサーを取り替えればどんどん接近できます。最短距離25cmと言われえています。
 三脚無しの手持ちで花も揺れるし・・・それでも、これだけの描写が出来るのなら上等だと思います。
 ツァイスが純正で用意しただけのことはあるでしょう。ただ、今の時代だと、普通の標準ズームにマクロがついていますからね・・・

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