グラフレックス23のレンズ

バウシュ アンド ロム
88mm f6.8

モノクローム試写

 Baush & Rom アメリカ・ニューヨーク
 4*5用   88mm f6.8 〜32
 シャッター  T B 1 〜

 どちらかと言うとプロ用に作られたレンズのようです。
 4*5のレンズを使って6*9を撮ると真ん中部分を使うので当然のように切れもよくひずみも少なくなります。
 センチュリー・グラフィックとかのあおりですとどんだけあおっても画質が落ちてくることも無いでしょう。

 都電

 実に端正で緻密な描写といってよいと思います。
 1940年代のものと思われますが、今のレンズに決して引けをとりません。価格的にも手頃なのでお勧めできるレンズだと思います。
 4*5ではワイド扱いですが、6*9の場合35mm換算の42mmくらいですから、標準レンズの感覚です。つけたままで前蓋も閉まりますから、常用レンズになります。

 逆光の条件下でもこの程度にスッキリ仕上がりました。  近接撮影では原判が大きい分細かな描写が出来ます。ボケも特に癖が無いようです。  標準的な光の具合です。
 常用レンズとして各条件をクリアーできていると思います。

 上のサンプルのほかに結婚式写真でハイキー気味の露出を書けたところ、想像以上に周辺が飛んでくれました。どのくらいでどうなるかは把握できていませんが、写真屋的な写真も得られそうです。
 もっともこのレンズは写真屋さんのレンズですからそちらが当たり前なのでしょう。

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