ローライフレックス関連

RolleiFlex Automat X
モノクロ試写

 ローライフレックス オートマットーX
   レンズ シュナイダー・クロイツナッハ クセナー 75mm 3.5〜22 コーティングありテッサータイプ
   シャッター コンパーラピッド b 1 〜 500

  テッサータイプの代表的な物の一つですが、ローライに関してはローライコードに搭載されている関係で一ランク落ちるような印象を与えています。
 解像度、諧調などテッサーより大人し目といわれています。

 左 彫刻の質感も出て素直な描写かと思います。
 中 中間調も素直に出るのですが、どうも私はその諧調が苦手なのでレンズには気の毒かもしれません。
 右 近距離で絞りも5.6くらいまで開いています。良いレンズでは当たり前ですが、ボケも素直でいやみはありません。
 全般を通し、テッサーにしろクセナーにしろエクターにしろ、レンズは4枚もあれば本来十分なのだと言うことを思い知らされます。
 枚数を増やし、非球面レンズを使い収差を徹底的になくしに掛かれば掛かるほどレンズの個性がなくなっていったのは確かだと思います。
 整形美人的なレンズの個性を一生懸命探しているよりは、今では安くて手頃になった名玉で写真を撮るほうが楽しいような気がします。
 インスタント・パララックス 接写レンズ

 このオートマットXを買ったときの付録にインスタント・パララックスと言うアメリカ製の接写レンズが付いてきました。
 聞いたことはあったのですが、実物は初めてでした。
 名前の通り、目一杯接写してもパララックスは矯正されていて、撮影が非常に楽です。
 上の作例と同じ被写体で45cmくらいでしょうかね。
 ローライ用に作られていて被せ式の内枠にはまり込みます。
 こうして使ってみる限りでは実用になるようです。特にはクセナーを殺すようなものは感じられません。
 かつて日本では前付けのプロクサーレンズやコンバーターレンズを全く駄目と評する傾向があり、私もそう思い込まされていましたが、クラシックカメラと言われる頃になって、レチナやコンタフレックスのコンバータ的交換レンズ、コンタフレックスやこうしたプロクサーレンズを使ってみて、あれは何だったのかしら・・・と思うようになりました。
 能書き好きの日本らしい風評だったようです。
    

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