Rolleiflex Automat V
ローライフレックス・オートマット 3型
名機、ローライフレックスの戦後の初期のものです。1945〜1949の製造です。
この型にはJena Tessar・Opton tessar・Xenarの三種類が出ています。この機体はZeiss
Jena Tessar 75mm3.5が付いています。
ローライフレックス・オートマット V型 ( No 1.050.000 - 1.099.999 )
フランケ アンド ハイデッケ社 通称ローライ
レンズ カールツァイス・イエナ・テッサー 75mm3.5
フィルターサイズ バヨネットタイプ T
シャッター コンパーラピッド B 1〜500
ビューレンズ ハイドスマット75mm2.8
フィルム自動読み取り、クランク巻上げ、セルフコッキング
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正面 これ以降の二眼レフの高級機種の顔の見本になったものです。 レンズの脇にある小さなダイアルで絞りとシャッター速度を変え、その値は上のビューレンズ上面の小窓で確認できます。つまり、上からのぞくスタイルを変えなくても見えると言う優れた機構です。クランク巻上げと共に速写性能を誇りました。 右上の小さなポッチはセルフタイマーです。独立したセルフタイマーを採用してでも自動タイマーが付いているのは、家族そろっての記念写真などの用途が多かった時代の高級機では当然なのです。 向かって左下がシャッターボタンで回転式の安全装置が付いています。この状態では根元にリングが挟まっていてシャッターは押せません。 右下はこの型ではレリーズ穴になっています。同じように見えてもここがシンクロターミナルになったものもあります。出来ればそちらを選ばれる方が良いと思います。 |
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巻き上げクランク ローライフレックスの外見的特長である巻き上げクランクです。 この状態は巻き上げ途中の状態です。 普段は右後ろ下側にある穴につまみが入って固定されています。これを起こして前方向にくるっと回すとフィルムが巻き上げられて止まります。ここから反転させて元に戻すとシャッターがコックされます。35mmカメラのレバー巻上げ並みの速写が可能です。このシステムが戦前に開発され。35mmカメラのレバー巻上げ。セルフコッキングよりはるかに早かったと言うことは、ローライフレックスの先進性を示しています。 クランク軸の右上の小さな穴に枚数が表示されます。 ローライのストラップは『かに爪』と呼ばれるものですが、専用の釘の頭のような金具の上には普通の金具が付いていますから高い専用を使わなくても普通のものが使えます。 国産のリコーとかミノルタなどの一部はこの外しよいローライ方式の金具をつけていますが、丸いポッチしかつけなかったので今となってはケース無しではストラップも付かず非常に困るものもあります。 |
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フィルム室 ローライのローライたる部分です。 矢印Aの部分の二本のローラーの間にフィルムを通します。 作業としてはさほどやり良いものではありませんが、ここを通すことによって120フィルムの裏紙だけの部分とフィルムの始まりをテープで止めてある部分の厚みの差を検知してカウンターをスタートさせ、それ以降のコマ送りも決まる完全オート機能の心臓部分です。 ここをパスして普通どおりにフィルムを入れるとクランクをいくら回してもフィルムは留まりません。 最近のフィルムのテープが少し薄いので検知できないトラブルがあるとか聞きますが普通には起きないと思います。 |
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オートマットのスタイル 戦前に発売されたオートマットから戦後に色々発売されたローライフレックス各型まで、基本的にはクランク巻上げなど、見掛けの変化はさほどありません。 戦前の I 型から、この戦後の III 型までと、それ以降では見かけの上で、誰にでも判る変化があります。 ピントフードはこの方などは、何となくのっぺらぼうです。 これは、前板の一部を内側に倒して、スポーツファインダーにするという機能が無いためです。 オートマットX以降になると、このフード部分に倒すための部分が加えられたのでのっぺりした貼り革部分が二重構造の縁取りが入り締まった顔になりました。 選ぶ上では、右のようなのっぺり顔のものは、古いと判断してよいかと思います。 |
このように。このオートマットはローライフレックスの基本設計はそのまま入っています。ピントフードの透視型ファインダー用の倒れる部分がなく、フードにローライのマークも無いのが特徴ですが、間延びして見えます。
最早今では二眼レフを万能にしてアイレベルで撮ることも無い時代ですから不便は無いでしょう。
丁度このあたりが、レンズのコーティングのある無しの境目になります。
ビューレンズを一回り明るくすることでピンと合わせを改善しようとしています。
操作性に関してはピンとグラスの暗いこと、ピントルーペが小さいことが気になります。この時代では当然のことなのですが・・・・ピンとグラスは外部の部品で改善も出来ます。
フィルム巻上げは非常に軽快で、二眼レフで全てをこなしていた時には即写性の向上はありがたかったでしょうね。駒間隔も割りと揃っています。少しつまり気味なのはイコフレックスとも共通です。あの当時のほんの少し厚めの裏紙なども関係あるのかもしれません。
ピント合わせノブが当たり前のように左手に来ていますが、私としてはカメラのホルドが何度も代わるので同じ側にあるほうが好きです。クランク巻上げなので当然反対側に・・・と、思いがちですが、日本のコーワはクランクとピントノブを同軸にして解決しています。
簡単な構造ですがシャッターボタンのロックはありがたい機能です。撮影枚数が少ないだけに一枚の無駄がこたえますから・・・・
シンクロ接点がないので昼間専用のカメラで使います。
ケース・レンズキャップ・フードが純正で付いているのがラッキーです。それにしても、またまた、テッサーですが、他のがオプトン・テッサーですから、同じとはいえイエナのものは初めてです。
ローライに関する歴史などの資料はこのホームページの『役立ち資料集』にあります。