ACCESSORIES   

 カメラの周辺には色んなアクセサリーがあります。時代によって変化はしていますが、写真をきれいに写すと言う目的のために作られています。
 外付けだったフラッシュが小型ストロボになって内蔵され、露出計も内蔵されるようになりました。それでも、古いカメラや、プロ用のカメラはそのようなものは内蔵していません。そうした、アクセサリーを上手に使うことが、撮影の第一段階です。

レンズフード
 
 
レンズの前につけて余分な直射日光とかが直接レンズに当たらないようにするもので、レンズに付属する場合場覆い。割合と最近は軽視され、つけない場合が多いが、いくらレンズが進歩して、悪条件に強くなっても、半逆光などの時にはつける事をお勧めします。昔はカメラのストラップに革のケースを付けて、いつも携帯していたものです。
フィルター 別のベージを設けてあります。  フィルターのページへ
三脚(一脚) このアクセサリーもストロボの普及とともに、マニア以外からは無視されるようになってきている。カメラにセルフタイマーがあっても三脚を立てて一家で記念撮影という風習もなくなって来たから、出番も少なくなりましたね。
 ただ、風景写真とかになりますとやはり必需品です。なるべくピントを広く合わせたいと思えばシャッター速度が遅くなります。偏光フィルターなど使うとなお更遅くなり。1/60とか1/30になってきます。
 『それくらい手持ちでブレないよ』と、言われる方も居ますが、この写真を大きく伸ばしてもブレていないかというと、ほぼ100%ぶれているでしょうね。   例えば、少し揺れて0..01度振れていたとして、普段の2mだとたいした大きさになりません。
それにサービスサイズなら分かりませんよね。これが被写体が100m先だと50倍の振り幅になっています。輪郭がぼやけてきます。それをサービスサイズの8倍とかに伸ばすと、それがでてきます。ブレて見えなくても、なんとなくぼやけているのです。
 だまされたと思って三脚を使ってみてください。その差はサービスサイズでも分かりますよ。
 三脚が邪魔だと思ったら、『一脚』という一本棒もあります。これでも随分助かりますよ。でも、望遠レンズでは厳しいですよ。揺れるのがファインダ
ーで分かりますからね。
クイックシュー  あまり耳慣れないアクセサリーですが、三脚を使うとき便利なものです。合体式の金具の片方をカメラに、も一方を三脚につけておくとワンタッチで着脱できます。三脚ネジをカメラにねじ込む作業って、やりにくくて時間が掛かります。だから、三脚があっても使わなくなるのです。小型カメラでしたら、大きな高価なものは要りません。カメラを二台使う人は、カメラ側の金具だけを二個買って、カメラにつけておけばすごく便利ですよ。最近、国産の安いのが見かけにくいのですが、小さいので十分ですよ。
 ちなみにUNと書いたものとHAKUBAは同じものです。同じサイズなら、混じっても問題ありません。風景写真をやられる方には、軽い三脚とともにお勧めです。
レリーズ  ケーブルレリーズと言われるもので、昔は二種類で共用できたのですが、最近のカメラは、リモコンのように色々やれる代わり、そのカメラ専用のものしか使えません。
 シャッターボタンがあるのに・・・とお思いでしょうが、このシャッターを押すことで三脚ごとカメラが揺れてしまうのです。だから、カメラに触らずにシャッターを落とそうと言うことなのです。
 風景のように何秒かずれても良いものは、セルフタイマーで代用できます。
 そこまでしても、三脚ごと揺れると言うので、三脚に袋をつけて石を入れて重くすることまでします。ことに、一眼レフはシャッターが切れる前にミラーが勢い良く跳ね上がりますから、カメラが揺れて当たり前なのです。
露出計

 
 ほとんどのカメラは自動露出で当然露出計は内蔵されています。しかし。特殊な時はそれでは計測できません。
 古いカメラには自動露出はありません。露出計も入っていません。そのために昔はカメラマンといえば首から細いひもで露出計をぶら下げていたものです。
 50年近く前に作られていた露出計が中身は多少改良されては居ますが、同じスタイルで今でも作られています。その名も『セコニック スタジオマスター』です。まさに、戦後日本の銀塩写真の歴史と一緒に歩いてきた名機です。セレン式で電池が要らないため、私のは1970年までに製造中止した型ですが正確に動いています。
 露出計のないカメラで露出計もない時は一眼レフカメラのファインダーに表示されるものを使えばよいでしょう。
 但し、フィルムがそちらのカメラと同じ感度でない時は補正が必要ですよ。
単独距離計

クラシックカメラには距離計の無いものが多くあります。1950年以前ですと距離計連動は高級品だけでした。そのため、カメラマンは目測で写真を撮っていました。
 しかし、絞りの開いてしまう条件では近距離から中距離は正確さが要求されます。それを補うためにアクセサリーとして別売りの距離計がありました。
 これにはカメラと同様メートル表示のものとフィート表示のものがあります。手持ちのカメラに合わせて買わないと、毎回換算しなくてはなりません。
 中古しかありませんがたまにオークションにも出てきます。

ストロボ


 
 これも今のカメラは内蔵していますが、いかんせん小型ですし、電池もやたらと使えないから光量が不足します。そのために外付けを使うのですが、これも、最近のカメラは好き勝手な規格でやっていますから、共通性がないので気をつけてください。
 フラッシュ用の接点があれがつなげますが、高級機は駄目だと思います。頑張って純正のを使うかアダプターを探してください。影を消すために二燈三燈一度に発光させる器具もあります。女の子をきれいに撮るためにはそれなりの装備が要ります。

 内臓でないものを使うときは、そのストロボの出力が分からないと露出が決まりません。オートと書いてあっても、フィルムの感度によってカメラの絞りが決まってきます。専用ですと、完全オートもありますが、ほとんどは何がしかに操作が必要になります。
 新しい機械に純正以外をつけるのは意外と難しいですね。
 少し古い機械ですと、絞りは簡単にセットできますね。ストロボにもよりますが、オートの時の絞りは4か5.6辺りが多いようです。最近のは、計算の元になるガイドナンバーが書いてないのが多いです。取り説が無いなら、一度F4・F5.6とかでテストしてみてください。そうすればどれか正しいか分かります。
 ガイドナンバーとはその値を距離(普通はm)で割れば絞りの値がでるものです。型式の数字の内二桁がそれになっている場合が多いです。そして、それはASA100のものです。400を入れたら4倍です。つまり絞り2段ですね。と言う事は、ガイドナンバーが大きい方が出力があるということです。
 ガイドナンバー24ですと3mのとき24/3=8で絞り8なのです。簡単でしょう?ただ、メーカーの言うガイドナンバーは少しだけ水増し加減ですから、割り算の答えからほんの少し絞りを開けると良い場合もあります。
ブラケット 今のカメラは裸でもつことを前提に、ボディを膨らませたりして握りやすくしてあります。しかし、クラシックカメラでは握りにくいものもあります。横開きのスプリングカメラなどでは指の行き場が無いような感じです。そのため昔はカメラグリップを使うこともありました。
 三脚穴にボルトで固定してがっしりと握る棒をつけるものです。そこにはアクセサリシューが付いていてシューの無いカメラにストロボを乗せることも出来るようになったものが多いですね。
 これを付けるとグリップがよくなって手ブレも防いでくれます。
 大型のストロボもブラケット型と呼ばれます。これを付けても持ち易くなりますが、かなりごつくなってしまいます。
ストラップ  カメラの紐ですが、昔は皮製でした。今は細めのナイロン?紐と、NIKONとかCANONとか刺繍した太目と両方使われています。私は細い方を使い、手首に巻きつける、オールドファッションです。大きなセリーヌの金具が付いていないと満足しない日本人気質でしょうか、カメラ名の入ったものを使う人が多いですね。みればNIKONはニコンCANONはキャノン・・・見て分からない人はどっちにしてもどうでも良い人です。迷われたら安いほうにして、フィルターの一枚でも買ってください。と、私は思います。
バッグ  一つ選ぶのでしたら、大きめで、仕切りが動かせて、クッションの効いたもの、ですね。意外と入れるものが増えるものです。きっちり入ったでは、将来性がありません。
 車での移動が多い方は、アルミトランクも良いですよ。仕切りが付いていれば写真用の高いのでなくても良いです。その代わり、硬質スポンジや今流行の低反発ウレタンなどを使って、ショック吸収と移動時のがたつきを防ぎましょう。まだ、素材としての低反発ウレタンはホームセンターとかでは見かけませんが、手には入りますよ。カメラ用でも工夫しないとあまり変わりません。こうして確保したクッション材は他のバッグでも、有効に使ってカメラを護ってあげてください。

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