Hermagis Paris 105mm 3.8

Test Report in Monochrome

エルマジー 105mm 3.8
テストレポート・モノクローム


Hermagis Paris Anastigmet 105mm f3.8
Shatter Compur rapid T B 1 2 5 10 25 100 200 400
F stop Continental Style 3.8 4.5 6.3 9 12.5 18 25

 エルマジーと言うと大判スタジオカメラ用のバレルレンズが有名です。
 105mmクラスのものではf6.3の物が付いたスプリングカメラがあるようですが、このf3.8についてはレポートとか記事が見当たりません。
 このレンズをプレートカメラから外してセンチュリー・グラフィックに移植して試写しました。
 まず、感じたのは、同じ105mmクラスで同じ構造のレンズボードに取り付けたとき、無限遠の位置がかなり違うことです。
 レンズの表示、ピントグラス上での画角は105mmのものですが、構成の違いからか、通常のストッパーをはるかに通り越した位置になりました。
 同じ焦点距離なら、繰り出し代は同じだと思うのですがテストはしていません。

f4.5 Plus-X D76

 テッサータイプの比較に使ったのと同じ機関車です。
 低速シャッターが粘っているので、この条件での絞込みが出来ませんでした。
 ほぼ開放の状態で撮った物ですが、しっかりした描写だと思います。世に言われる『エルマジー=ソフトフォーカス』とは違う物のようです。
 本のカメラにシフト機能があるのですから、通常の状態では周辺まで問題はおきません。
 ボケも素直で使いよいレンズかと思います。

f5.6/about f11/about f22/about
 絞りによる変化です。
 絞りの数値はレンズが大陸系の表示のため、大体の数字になっています。
 サムネイルをクリックするとフルサイズ表示されます。
 どの絞りの段階でも素直な描写であり、ある意味ではフランスレンズらしくないと思われる方も居られるかもしれません。
 人物用レンズを作ってきた所だけに、ボケに関しては一級品だと思います。
 1930年代の物と思われますが、カラーでも期待できそうなレンズです。
Report
I took pitures in deferent f stop .
Left=f5.6 Center=F11 Right=f22 they are about num,bers .
All pictures are very sharp .
Outfocus zone are very fine .
They say , Hermagis's are softfocus , but this one is not so .
A sharp lens haveing fine "Boke" , I think so .
I used this one attached to Century Glaphic 23 .

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  元のカメラ  センチュリー・グラフィック