Meopta Milona 2
メオプタ・ミローナ

 チェコスロバキアの光学メーカー、メオプタのスプリングカメラ
  レンズ Meopta Mirar ミラール 1:4.5 80mm  f22まで メートル表示1〜∞
  シャッター Vebur B・1〜1/250  X接点シンクロ

  フォーマット 120フィルム 6*6 6*4.5 (この個体にはマスク付属せず)

 非常に珍しいカメラです。チェコスロバキアは東諸国の中では光学先進国でした。ガラス工業も世界に誇る国です。
 このカメラの面白いところはしたの写真のようにつまみをスライドさせるとレンズボードが前に1mm傾くアオリがついていることです。ピントグラス無しでアオリの使えるカメラはほとんど無いと思います。1mmとはいえ光軸はかなり傾きます。ピント位置も画面上と下では違いが出ます。かなり、これを使うのは難しいかもしれません。形補正ではなく、焦点深度利用の使い方の方が楽かも知れません。これに付いては試写を繰り返してレポートします。

 全般的には本来はセミ版との兼用機なので、大衆向きの機械でしょうね。
 前板は飛び出してから、少し引っ張って所定の位置に持ってくるタイプです。カッチリ所定に位置に止まって安定感があります。シャッターは配列が変則で、旧来の1/50・1/100の後に最高速だけ1/250が来ます。最も、シャッター誤差から言っても1/200と1/250が違うのかどうか・・・私はほとんど同じと解釈して使っています。
 レリーズボタンはボディには無く、レンズ向かって左のレバーになりますが、非常に操作しやすいものです。問題ありとすれば、レリーズケーブルの穴が無いことです。内蔵セルフタイマーも無いので低速撮影はしにくいでしょうね。アオリまであるのに・・・・
 アクセサリーシューはつけられていますが、この式の折り畳みファインダーの場合、このままでは距離計もストロボもファインダーに当たって装着できません。ある無しはあまり気にしなくて良いと思います。
 裏窓は6*6の時は真ん中のしか開かないようになっていますし、バネでしまるようになっています。両手でないと巻上げが出来ないですが、赤窓からの光線引きは防げると思います。そのためか赤窓の色が薄くて見やすいものです。

 ストラップ穴がボディ前面に細長いものがついています。今式のストラップが付けられる珍しいものです。三脚穴は大きな方なのでアダプターを手配しないとブラケットの付きません。レリーズを付けなくても三脚は欲しいですからね。