メオプタ
ミローナ 2

試写作品

 チェコスロバキアの名門Meopta社のユニークなアオリ付きスプリングカメラMilona2の試写です。
 このカメラは1950年頃から作られたようで、比較的新しい世代に入ります。
 カメラ解説にもありますように、レンズが1mm前方に傾くと言う機構を持っています。フィルム側は当然のこととして固定のままです。
 レンズはメオプタ社のミラー(Mirar)80mmf4.5と言うものです。コーティングは青みがかったものが掛けられています。

 非常にオーソドックスに順光の風景です。
 質感も綺麗に出ています。テッサーなどに比べ柔らかめなので人物などには向いているような気がします。

共通データ:KODAK T-max400 ミクロファイン
 画面左すぐ外に太陽がある逆光の画像です。
 フレアー・ゴーストなどもなくすっきりと表現できています。合格点のものだと思います。少し柔らかめの使いよいレンズだと思います。

 赤のフィルターがかかっています。





 アオリ「機構を原炊かせたもので、カメラを立て位置にして手前側がせり出した形で焦点深度稼ぎに使っています。光軸が振っているために思ったより二義に降った写真になりました。焦点は本来の位置より手前からあっていました。このような配列のものを撮るにはかなり有効かもしれませんが、ピントグラス下の確認がないので効果と実画面は山勘と経験に頼るしかないでしょうね。それでも、あれば使いたくなる機能かもしれません。  こちらは逆に覗き込むようにアオリが聞いています。本来はこちら向きに使うことが多いはずなのですが、ゆがみを消すというような大きさでもないですから、こちらの使い方よりは焦点深度稼ぎの方が使い道があるかも・・・
 但し、ほとんど同じに構えても、これほど光軸のズレで写る範囲が違いますから、かなり慣れないと被写体をはずしかねません。