ローライフレックス用

KALART FOCUSPOT
カラート・フォーカスポット

 カラート・フォーカスポット
   アメリカ カラート社
   ローライ オートマット用夜間焦点合わせ補助器具
   電池 単2 三本使用

 ローライ オートマット III につけた所

 この装置はスピード・グラフィックについているカラート距離計の夜間距離測定と同じ発想です。

 二重増合致距離計は二つの窓から取り込んだ画像をミラーを動かして重ね合わせ、その角度で距離を知るものです。
 この装置は目の代わりに接眼部に電球をおきその光を被写体に二つの窓から当てます。そして、その光の点を重ねることで距離をあわせるものです。

 このように取り付けると前板の繰り出し量をレバーで検知して距離計のミラーを動かします。


カメラについては下をクリックしてください。
  ローライフレックス・オートマット


 焦点

 上の写真では丸い円が二つあります。
 この状態は普通の距離計で像が二つあるのと同じことですから、ピントがあっていないと言う事です。

 下の写真では、二つの円がきれいに重なっています。この状態でカメラのピンとも合っていると言う事です。

 この円はかなり明るいもので、スピグラのものと違いこの使い方に特化しているので、円もドーナツ状で非常に合わせよいものです。
 普通の室内の照明の所でもはっきりと認識できます。
 私のローライはピントグラスの暗いものですが、明るいやつでも室内でのピント合わせは決して楽な物ではありませんから、確かにこれがあれば助かると思います。

 テストしてみると実用になるものですが、ローライ純正の品でもなく、今ではめったに出てこないものかと思います。
ピント合わせ

 Aのボタンを押すと押している間だけライトが点灯します。
 その状態で普通どおりにカメラの距離ダイアルを回して光の輪を一つに重ね合わせます。
 ライトはロックしないので慣れないと少しやりにくいですが、明るいリングですから消し忘れると写真に写るでしょうから常時点灯出来るようにはしていないのでしょうね。
取り付けに関する機能

 位置決めはローライフレックスの底にある四本の脚のうち前二本をFの穴にはめ込むことで行っています。後ろの脚は台に乗るだけです。この位置決めの機構の関係で、ローライフレックス以外の二眼レフにはこのままでは付きません

 Pのピンで距離の検知を行います。前板が繰り出せばこのピンが押されるので、内部のミラーが動きます。
 繰り出し量は同じ75mmのレンズなら一緒のはずなので、位置決めだけ出来て、三脚穴の位置も合わせられれば他の一眼レフでも動くはずなのですが、簡単には出来そうにありません。
 上面

 黒い円の中にある鍋頭のマイナスのビスをはずすと蓋が開き、電池の交換が出来ます。
 中はがらんどうで図のように三本の単二乾電池三本が納まります。
 その脇の二本の脚受けはパイプになっているので、ローライフレックスの前の足二本をキャッチします。
底面

 三脚穴を使って取り付けるネジと、さっきの蓋を開けるネジのナットがあるだけのシンプルな物です。
 これ自体の脚が、後の二本しかないので、あまり座りが好くありません。前につけなかったのには何か理由があるのでしょうが分かりません。