中古カメラ購入のチェックポイント
中古カメラ購入のチェックポイント
中版カメラや二眼レフ、スプリングカメラ、今流行のロシアのカメラなどを使ってみたくなったときには、中古カメラのご厄介になります。もしくはオークションで落とすことになります。
精密機械のカメラですから、中古には不安がありますね。でも、もしあなたがカメラ好きでしたら、カメラを粗末にしますか?昔はカメラが高価でした。初任給では買えませんでした。その分、宝物にしていました。だから、結構きれいなものが多いのです。
ただ、日本は湿気が多いです。カメラには湿気が大敵なんです。ボディには手垢が付いていますから、湿気の多いところにおいてあるとカビます。困ったことに、光学レンズはカビの大好物なんです。ボディがカビる様になると、レンズにもカビが入ることが多いのです。
そうなるかどうかは、置かれていた物置や押し入れ次第なんです。あとは、長年動かさないので、シャッターが動かないか、低速はバネがゆるいのでその辺りが極端に遅くなったり、開きっ放しになるものが出てきます。根気良くシャッターを切っていると、何とか閉じるところまで行く場合もありますが、そんなものは低速シャッターは当てになりません。色んなチェック点でも大きなものだけ上げておきます。
レンズシャッターカメラ
二眼レフ・ファインダーカメラ 
１．レンズの状態・・カビがないこと。曇りがないこと（古いズイコーには注意・・カビていなければすごく言いレンズです)
２．シャッターが軽やかに動いていること（粘っていないこと）
３．絞りが動いていて油がにじんでいないこと。
４．ファインダーのミラーがはげていないこと（二眼レフ）
ファインダーが透明で明るいこと（レンジファインダー)
５．焦点調整がちゃんとできること。
６．部品が揃っていること
外の革がきれいなことはその次です。ケースもあるに越したことありません。レンズキャップ、フードとかもあるに越したことないのですが、やはり、機能することが前提です。見掛けの悪いのは、粗く使われたか、保存状態が悪いので大体悪いですが、外のきれいなのは皮の張替えしたもの、上手に磨いたものがありますからだまされないようにしてください。
カメラ屋さんだと説明もありますが、高いです。オークションだと全く保証はありませんが、きちんと説明のあるもの、上の様なことがチェックされているか質問に誠意を持って答えてくれるものが、大体安心でしょうね。それでも、中古です、何が起きてもおかしくありません。
スプリングカメラ 
上のようなチェックポイント以外に、機構上壊れよい部分では
１．蛇腹がきれいで穴がないこと（修理張替えできますが高いです)
２．レンズを支える金具（たすき）がきちんとしていて、前蓋が直角に止まること。
を、余分にチェックしてください。このタイプは６×６と６×4.5切り替え式が多いのですが、肝心のマスクを噴出したものが多いです。割り切って大きい方のサイズのカメラだと思えば少し安くなります。これもオリンパスじゃなくてもズイコーには注意してください。曇ったものが多いです。
フォーカルプレーンシャッター式 
ライカを筆頭とする高級カメラの中古になります。これも構造上の破損や疲労があります。
１．シャッター幕がきれいなこと。カチカチに固まったり、しわだらけのものもあります。
２．低速シャッターが動くこと。
３．ライカコピー型などはフィルム巻上げ側に専用の軸（スプール)が必要です。それが付いていること。
４．距離計が動いていて見えること。元々くらいですから・・・
中版特殊カメラ
プレス系カメラほか一眼タイプとか含め、実にさまざまなものが出ています。同じような形のままで長年作っていますから、それぞれのカメラについて調べないと年代までわからないものが多いです。これらは、屋外プロがつかって明らかに使い込まれたものと、高級アマチュアが買ったけど、二三回使ってお蔵入りになってすごくきれいな物とに分かれます。値下がり率も大きいですから買い得感もありますが、このページが参考になる方は、一寸もてあますかもしれません。トプコン・ホースマン、マミヤプレス、コニカプレス、スピグラあたりは大変です。一眼のマミヤRB６７・二眼のマミヤC２２０でも大変ですよ。仕上がりはいいですが・・・
四×四・その他
３５ｍｍ（１３５）とブロニー（１２０）以外のフィルムを使うものは、フィルムの入手が困難になってきています。コレクションの人以外、実用を考えるなら、原版サイズもメリットがあるわけでもないので、手を出さない方が利口です。最初の二つはなんだかんだ言っても銀塩写真が生き残っている間は供給されます。コンパクトでも今更APSには手を出さない方がよいと思います。フィルムがなくなればお手上げですから・・・