Kinax Berthiot
ベルチオ105mm

モノクロ試写

 キナックス シニア 1950〜57 フランス  
         IPO社(Ste Industrielle de Photographie & d'Optique )
   レンズ ベルチオ SOM BERTHIOT PARIS MAJOR KINN 105mm4.5

 アンジェニューとともにフランスを代表するレンズです。
 このカメラには上焦点用のマークが付いています。
 f11と16の間、距離30フィートのすぐ手前8mあまりのところでしょうか。
 その指定の状態で撮影したのが上の写真です。約束どおりに全般にピントがいっています。
 105mm時代の常焦点は大体風景写真用になっています。

 最初。無限遠が出ていないトラブルがあったのですが、調整後に試写しなおしました。
 上がほぼ開放です。
 下が絞り16になっています。
 同じ場所でテストしたテッサー135mm、エクター127mm、フジナー150mmに比べると、ピントの山の部分はさほど遜色ありませんが、周辺にボケが来るとかなり流れています。
 これは、このレンズが6×9用であり、他のは4×5用を6×9で使っているのですから違いが出て当然です。
 この試写の結果からは合格点です。
 このような半逆光で、フードなしの状態でもフレアーとかの出ないしっかりしたものです。
 レンズは薄いアンバーのようなコーティングがされています。よく効いているようです。
カメラ解説