ミノルタ・オートコードL   

ロッコール 75mm 3.5
モノクローム試写

 カメラ ミノルタ・オートコードL
  レンズ ロッコール75mm3.5
  シャッター セイコーシャMX B 1 〜 400
  セミオートマット自動巻きとめ・セルフコッキング カウンター自動復元

 ミノルタ・オートコードが国産二眼レフの中で高い評価を受けたのは、クランク巻上げなどの機能面よりは、付いている自社のロッコールの優秀さからと言えると思います。
 決して安くなく、高級アマチュアとプロしか手の出ないものでしたが、同時代の大衆機のリコーやヤシカには販売面では完全に負けましたが、評価は別次元のものでした。
 6*6画面を隅々までカバーする解像力は一流のものです。
 構成はテッサータイプのはずですが、テッサーよりは少し柔らかめで、人物撮影に向くとも言われていました。

 どの写真も割りとしっとりした感じになりました。
 一番右の写真でも木の幹はきっちり描写され、後ろのボケは素直だと思います。やはり、このあたりが人物写真に多用された理由でしょうか。
 ローライコードのクセナーと比べてどちらが良いとか言うのではなく好みの問題でしょう。
 中古価格も安いほうではないですが、クランク巻上げの軽快さなども含めると国産ではベストチョイスの一台かと老います。