丹生都比賣神社   

 これで「にぶつひめ」と読ませるのだから、古代の大和言葉は難しいものです。
 漢字が無かった時から言葉もなまえもあったのですから・・・
 空海が高野山を開いた時鎮守としてこの神社を祀ったとされています。
 まさに神仏混合ですね。
 ここは八百比丘尼の伝説もあります。
 池に写った何百年生きても年を取らぬ自分の身を嘆き、それを映した鏡をこの池に投げ捨てたとか、身を投げて死んだところらしい・・・
 身を投げて死ねるあたりが・・・
 神社の入り口の池に掛かる太鼓橋の右手に小さな島があります。そこがその場所と言われます。
 この池をさらえた時、銅鏡が出て来て『さては!』と、色めき立ったそうですが江戸時代とかに作られた新鏡であったそうです。八百比丘尼の伝説の裏打ちは出来ませんでした。

 竜宮伝説とも結びつき、極彩色に飾られた神社です。
 鄙びた田舎に・・・・・

 八百比丘尼とは千葉のあたりの生まれで、食べてはならぬ人魚の肉を食べ、不老不死となった人のことです。
 出家した場所が若狭の国とされています。18歳の美しさのままで生きたそうですが、周囲からは恐れられ定住の地も無く諸国をさまよったそうです。そのせいか、伝説は全国に渡って残されているようです。