Kodak 66 No.3

コダック66 3型

 英国コダック社の6*6スプリングカメラです。
 コダック社は自社の620フィルムを普及させるために、120のカメラを製造しませんでした。兼用機とこの英国製くらいしか120の使えるものが無いため、クラシックカメラマニアにも敬遠されています。
 コダックと聞くだけで『フィルムが無い』とにイメージが強いからです。それに、レチナを除いては、さほどまともなカメラもないというイメージも定着しています。
 このカメラもごたぶんに漏れず、まさに見かけはプラスチックの軍艦部など普及機のものです。しかし、組み立てその他はしっかりしています。
  製造 英国コダック社
  レンズ コダック ANASTON 75mm f4.5 〜22
  シャッター VELIO B 10 〜 200
  フィルム送り 赤窓式
  シンクロ  X接点
  特記 120フィルム使用

 機体の大きさは標準的なもので、ドイツ製のネッターなどと同じケースに収まります。
 シャッターも当時の普及機の標準的なものです。握った感じやファインダーをのぞいた感じも標準的で違和感は無いものです。
 赤窓にカバーが無いのが気になります。
 軍艦部がグレーのプラスチックで出来ています。日本で言うとコニレットという感じですが、ボディ自体はしっかりしています。これなら、ここもせめてプレス部品にしてもらいたいのは日本人の贅沢でしょうか。
 ネームプレートなどはアメリカ人が考えたようでもあり、アジフォルドの軍艦前部のプレートもある意味では共通性があるのでこれは英国人の好みなのでしょうか?