各社レンズと発色

 この世の中にはレンズがたくさんあります。レンズシャッター機のように固定されたものから、フォーカルプレーンのレンズ交換式のものまであり、大変な種類になります。
 雑誌などにも色々な比較記事などもあリますが、良く分からないのが実情です。
 レンズにはメーカーごとにファンが居て、その微妙な違いを好き嫌いの基準にしていると思います。
 アマチュアでは同じ条件での撮影が難しくて、公平な比較はしにくいものです。公平にやるには同じフィルムに、同じときに撮影し、現像することが単純で公平かと思い、やってみました。
 M42のレンズはフジカST-605Nに付け、そのフィルムを巻き戻してミノルタSR−7につけてロッコールをテストし、更に巻き戻してニコマートELにつけてニコンFマウントのものをテストしました。
 被写体は色の差が出よいと言われる赤の郵便ポストです。撮影所要時間は10分あまり、露出も同じ、スキャナーの設定も同じでやっています。本当の色がどれかは別にして、微妙な違いがあるようです。

 描写力と言う面ではこの時代になるとひどいレンズは無いようです。ソ連製のヘリオスも素晴らしいものです。

 テストしたレンズは 1.フジノン55mm2.2  2.スーパータクマー50mm1.4  3.ヤシノンDS50mm1.9  4.ヘリオス44-2/55mm2.0  5.オートロッコールPF55mm1.8  6.ニッコールH.C50mm2.0 7.ニッコールH85mm1.8  8.ニッコールUD20mm3.5  9.シグマズーム21〜35mm3.5〜4.2  の九本です。
 サンプル写真をクリックすると大きな画像になります。  

フジノン55mm スーパータクマー50mm ヤシノンDS50mm
ヘリオス44-4 55mm オートロッコール55mm ニッコールHC50mm
ニッコールH85mm ニッコールUD20mm シグマズーム

 同じフィルム、同じときの撮影で露出も基本的に同じですが、ボディが変わりますからその違い尾あるかと思います。若干ずつですがポストの色も違いますし、最後の二枚は三脚からはずれているため、背景のアルミ板の色が反射のためか、かなり変わりました。
 このようにほぼ同じ条件でも微妙な発色が違うのですから、好みが分かれてもおかしくないですね。その中でニッコールが日本ともおとなしい色のような気がします。
 これらの拡大写真を貼り付けたページもあります。
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 同じ場所をレンズシャッター機で撮った物もあります。アグファ・ゾリナー コダック・クセナー ビトー・カラースコパーです。 見る