C-Curtagon
C-クルタゴン
35mm f2.8
プラクティカマウント

 Shneider Kreuznach  ドイツ

  クルタゴンと言う名前はクセノンなどのあとで使われだした名前で、レチナCシリーズにはCURTAR−XENONと言うワイドレンズがあります。そのあとではレチナフレックスにもあるようですが、ほぼ同じような設計かと思います。
 レチナCでカータークセノン(クルタル・クセノン)35mmを使って気に入っていたので、M42マウントのものを買ってみました。

 ご覧のようにものすごく小さなレンズで、マウントの金属部分がむき出しになります。
 このレンズには自動絞りもプリセット絞りもありません。ライカマウントのレンズのようなものです。
 35mmと言う焦点距離なのでスナップに使う分には何の不自由も感じません。私の目ではこのクラスからのワイドレンズはマニュアルでピントを合わせるのが元々楽ではないのですから・・・

 このレンズに不満があるとすれば、被写界深度の目盛りが無いことです。ワイド系でスナップをやるなら矢張り欲しいものです。
 レチナCのレンズには手動であわせる不便なものでもきちんと付けているのに、シュナイダーの設計思想が一寸分かりにくいです。これはさほどコストが上がるものでもないですからね。

 しっかりした描写ですが、割としっとりした感じになりました。
 カリカリにならないようなので、人物を含む写真にも向いているかと思います。

 このレンズを装着したボディはフジカST605Nです。このボディは非常に軽く出来ているので、このレンズを付けた目方は650gくらいです。金属ボディ一眼レフのセットでは最も軽い方になると思います。

 良いレンズでお勧めできるものですが、こうしたものに手を出すと世界中に蔓延するM42レンズ群のとりこになりかねません。シュナイダーがこれならツァイスは・・・なんてことになりますから、お気をつけください。