ツァイス・イコン
ネッター518/16
試写・モノクローム

 ドイツ・ツァイス
 イコンタの普及機としてアグファその他のメーカーに対抗するものとして発売されたシリーズです。
 ボディなどはイコンタと同じ仕様で、シャッターをコンパーから他社の物に変えたり、レンズを4枚構成のテッサーから3枚構成のノヴァー(ノファール)に代えて、コストダウンを測ったものですが、品質はイコン社そのものです。レンズも最高級レンズとの差は一般撮影では感じないクラスです。

 順光・遠景・・きっちりした描写です。細部にわたりきちんと写っています。   TRI-X
ツァイスらしく硬めの描写です。

 まさに文句の無い描写です。諧調も素直に出ていますし、全紙伸ばしにも充分耐えるレンズです。 Rフィルター TRI-X
 隅々まで難の無いレンズで3枚構成の普及品とは思えません。
 このクラスのネッターなら小遣いで買えるものです。壊れるところの少ないカメラですから、半世紀経っても現役復帰が可能なものが多いはずです。
 但し、日本は湿気が多いので、カビでやられたものが多いですから、チェックはきちんとしてください。