珍カメ・変カメ

16mmフィルムカメラなど

 カメラ全盛時代には遊び心のあるカメラが多く出ました。スパイ映画さながらの小型カメラもたくさん出されました。
 おもちゃ的なものから、本物のスパイにも充分使えるハイレベルなものまであります。
 16mmフィルムは映画のフィルムとしてふんだんに入手できたため、これを専用パトローネにつめて使うものが多かったようです。このジャンルのものは小さいからと言っておもちゃと思ってはならないものです。
ただ、原版サイズが小さいので、実用面では受け入れられませんでした。この頃のフィルムの性能からしても無理がありました。

 カメラの画像はクリックすれば大きくなります。解説は個人的な見解ですし、実物を手に出来ないものばかりなので不正確な場合があります。あくまでも、参考程度です。
 実用上の評価ではないものが多いですから、めぐり合えても自慢の種にするつもりでゲットしてください。持つことが楽しそうと言う基準で収録してゆきます。

名前 メーカー 解説 アイコン
キエフ303
KIEV 303
キエフ
ソ連
キエフ製の16mmカメラです。見かけよりはきちんとしたもので印ダスターM23mm3.5、1/30〜1/250と言うものです。充分スパイに使えるものですが、国籍を示すようなこのカメラをソ連のスパイは使わなかったでしょうね。世界的にどこにでもあるミノックスとかミノルタを使ったかと思います。12*17の画面サイズです。
ステキー リコー
日本
リコーが作った16mmカメラです。輸出は随分されたようです。縦型の扱いよさを狙った独自のスタイルです。一番カメラらしいと言えばそうも見えますが、垢抜けしていないと言う見方もあります。
ドリュー
ドリュー
日本
ピストル型をした16mmカメラです。スタイルはおもちゃ的ですが性能的には他の16mmカメラ同様きちんとしたものです。
弾倉の部分にマグネシウムの照明弾を入れておけるのでフラッシュ撮影も行えるアイデアを取り入れています。
これが日本製と言うのも面白いです。
捜索中
ミノックス
MINOX
ミノックス
ドイツ
16mmカメラとしてはトップレベルのものです。色んなアタッチメントも用意され普通のカメラ以上のものです。シャッターも1/1000を装備すると言うハイレベルでしたが、いかんせん高価なのと16mmと言う実用性の無いものなので、マニアの間で使われるに過ぎませんでした。しかし、映画以上にスパイ等によって使われ活躍したこともあると思います。
ミノルタ16 ミノルタ
日本
ミノルタが本腰を入れて作った16mmカメラです。
カメラ本体の作りは当然のこととして、暗室からきちんと鑑賞できるように最後までのフォローを考えた意欲的なものです。ケースを伸び縮めさせてフィルムを巻き上げる方式です。
非常に評価が高いものですが実用性の無さから消える運命にありました。
ガミ