珍カメ・変カメ

120スプリングカメラ

 120フィルムとはいわゆるブロに−判のフィルムです。35mmカメラが普及するまでの主力として世界中で使われたものです。
 その中でもスプリングカメラは折り畳めるので携帯に便利だともてはやされましたが、その利点は35mmの登場で薄れてしまい、ほとんど消えてしまいました。大量に作られただけに、色んなものが存在します。。
 このフィルムは今でも販売されていますから、これらのカメラは実際に使って遊ぶことは出来ます。

 カメラの画像はクリックすれば大きくなります。解説は個人的な見解ですし、実物を手に出来ないものばかりなので不正確な場合があります。あくまでも、参考程度です。
 実用上の評価ではないものが多いですから、めぐり合えても自慢の種にするつもりでゲットしてください。持つことが楽しそうと言う基準で収録してゆきます。

名前 メーカー 解説 映像
コッホマン コレレ
KOCHMAN KORELLE
コレレ
ドイツ
レンズ エノリダー 75mm3.5
シャッター  コンパーラピッド
 レフレックス・コレレで有名なメーカー製のスプリングカメラの一つです。
 前蓋がこの位置にあるということは使いかっては良くないようですが、このスタイルがユニークで魅力的です。もちろん性能は問題の無いレベルのはずです。
プレスバン 鈴木光学
日本
この時代の120カメラではローライ・リコー・ヤシカなどの二眼レフが35mmフィルムを使えるようにアダプターを出していました。カメラを何台ももてないと言うことと、35mmが急速に普及してきたことがあるからでしょうね。
 このカメラも本来は6*6のスプリングカメラですが、35mmも使えるようにして専用のファインダーも組み込んだものです。レンズはタクマー75mm3.5になっています。
 このような兼用カメラは6*6用のレンズの中心部を使うので35mm撮影の時の中焦点レンズとしては一般的によい描写をします。
イスクラ ロシア・ソ連 120フィルム 6*6
レンズ インダスター58  75mm3.5
シャッター 〜1/500
距離計連動
 ロシヤ製のスプリングカメラと言えばモスクワですが、そのあとで出たこのイスクラはレンズもいいものが載っていますし、完全オートマット巻上げもあり、実用品だと思います。
 しかし、生産量が2型まで入れても4万台ほどらしいです。
ENSIGN COMMANDO
エンサイン コマンド
英国
エンサイン社 1945〜1949
レンズ エンサー 75mm3.5
シャッター イプシロン
自動巻き止め(赤窓あり)   120フィルム6*6
 英国陸軍用に作られたもので1946年からは民生用に6*4.5も使えるようにして発売されています。マスクは他のエンサインのもの同様内臓式ですから紛失の心配はありません。
 距離計連動のスプリングカメラで、その方式はマミヤ・シックスと同じフィルム面移動方式です。世界でも珍しい方式ですが、スプリングカメラには最適な方法です。マミヤの真似をしたとも言われています。