熊野市木本町
横道・せこ

 木本町はきれいに碁盤の目状に道が走っています。と、言っても広い道路は新しく出来た海岸像の国道、本町通り、記念通りが平行に走るくらいで、あとは狭い横町と言われた道路とせこと呼ばれる路地が碁盤になっているのです。
 本当に狭い町ですから、これで充分足りているのです。
 この細い通りにも田舎の古い町らしい風情が残っています。

 この横道に魚屋や八百屋などの生活に欠かせない店が並び、本町通りには酒屋や呉服屋、旧家が並ぶと言う、日本の街筋の典型でした。今でもその形態は残っていますが、商店の閉鎖が相次いでいます。
 三階建ての木造旅館があったり、往時の隆盛が偲ばれます。 IKONTA523/16ノバー75mm T-MAX100 Y1