ＩＫＯＮＴＡ　521/2
イコンタ　521/2
テッサー・カラー試写

　ツァイス・イコン　イコンタ　521/2
　　カール・ツァイス・イエナ・テッサー　１０５ｍｍ　3.5　１９３８年
　　コンパーラピッド　Ｂ　1　〜　４００

　色の再現はモニター上では難しいですが、私のモニターで出ているよりポジ原板ははるかに自然な色合いです。
　描写力はモノクロ同様非の打ち所の無いしっかりしたものです。
　折れた木の肌などテッサーらしい硬めのものです。
　カラーであっても充分使えるレンズです。

　サンプルとしては同じようなｍのに成りすぎですが、とりあえず一本だけの撮影になりましたのでこの形です。
　一枚目のように光が透けてくるような条件でもフレアーとかなくすっきり上がってきました。ボケに関してはさほど大きなものではなく１０５ｍｍレンズらしいものとも言えると思います。
　このようは蛇腹のカメラで人物を撮ることも無いでしょうから、風景撮影の範囲なら嫌味の無いボケでしょう。
　製造番号からの年代確定だと、カラーなど想定されていない時代のレンズですが、このテッサーによらず、良いレンズとされたものは古いものでもカラーで問題が起きることは無いようです。
　きちんと解像度とコントラストをあげて設計され、きちんと作られていれば、カラーであっても色収差による問題が起きることは少ないはずです。モノクロとは言えパンクロフィルムになりほとんどの色に反応するのですから、色にじみを起こすようなレンズであればモノクロでもにじみが出てきますから当然かと思います。
　レンズの材質による黄色になるとかの問題もツァイスの各レンズで感じたことはありません。

カメラ解説　　兄弟機