IKOFLEX 2A
イコフレックス 2A 改  
試写結果

 テッサー75mm f3.5 コーティングあり
 1953年製
 この時代のドイツのレンズのほとんどは、コーティング月に移行中ですが、テッサーでは赤文字の T が目印です。他のものでは三角などの赤いマークを入れてコーティングのある事を表示しています。
 コーティングの有無には賛否があります。古くなるとコーティングの劣化で濁るもの、クリーニングによって一部はがれたものがあり、嫌う人も居ますが、綺麗な状態であれば、私はあるほうを選びます。明らかにフレアーの発生などが抑えられますから・・・
 ドイツのカメラの場合、コンパーラピッドの場合はノーコーティング時代のものが多くシンクロコンパーのものはコーティング付が多い時代です。プロンターも後にローマ字がつく時代はコーティングの時代に入った目安になります。

 順光の写真です。
 赤のフィルターをかけ、1/250で汽車を止めています。
 焦点深度も生かされていて細部までよく再現されています。
 ストロボ同調で撮影した近距離のものです。モニターでは出にくいのですがきっちりとした描写です。ファインダーも比較的明るくてピント合わせも楽です。
 データはともにKODAK T-max 400です。
 木漏れ日のさす、逆光状態です。少しフレアーが出ていますが、真夏の空を背景に温帯性照葉樹林を下から撮ったものなので、優秀なものと判断できると思います。普通の条件の人物とか風景は硬めの切れ味の鋭い『テッサー』らしいものです。
ほぼ順光の条件です。
コントラストも適正に出ていますし。非常に緻密な表現だと思います。

KODAK T-MAX100