大峰山・母公堂
大峰山は吉野の山深く分け入った地にあります。 役の行者によって開かれた修験道の聖地、修行の場です。今なお女人禁制となっています。 開祖役の行者がこの山に分け入り修行に取り組むとき、その母は息子の身を案じ結界のすぐそばに庵を結んで祈ったといわれます。 切り立った山の谷間で日もあまり差さない場所です。 肌寒い日に訪れると、母の子を思う心情が伝わってくるようなところです。